食品包装のあれこれ
7月 3, 2021

PHB樹脂と食品の腐敗検知センサー

EUの企業と研究所が共同で、生分解性およびバリア性能を有する植物由来のPHB樹脂の開発を進めいています。既存の精肉包装代替が狙いです。画期的な鮮度保持及び印刷可能な鮮度センサー材料との組み合わせができるといいます。食品の腐敗には分解生成物である揮発性ガスの発生を伴います。この分解ガスの多くは、アンモニア、硫化水素、メルカプタン、ホルムアルデヒドといったもので、異臭を伴います。賞味期限にこだわらずに自分で臭いをかいで判断するというのは、こうした知恵にもとづくものです。この分解ガスを検知して色が変化するような物質をパッケージに塗布するものも良いようです。食品が劣化したらしらせる腐敗検知センサーのようなものが求められています。これは近未来技術といえるものです。包装の役割は無限に広がっているといえます。