食品包装のあれこれ
2月 3, 2021

環境を意識した使用済み包装材の3R

昨今は、スーパー等でのレジ袋はじめ「プラごみ」問題が紙面をにぎわしています。包装に使われている袋や容器もご多分に漏れず、家庭ごみのおよそ3割(重量ベース)が該当するという報告もされています。そこで具体的な解決策として、素材自体を使用後環境に順応できる「環境にやさしい」素材に切り替えていく方法と、リサイクルなどで有効活用していく方法などが考えられています。最近各自治体でよくアピールされている「3R(リサイクル・リユース・リデュース)」は後者を端的に言い表した言葉と言えるでしょう。まずはごみ自体を減らしましょう、再利用できるもの、再生利用できるものは分別回収で有効活用しましょうという事を表したものです。リサイクルについては法制化もされ既に施行されています。対象はまさに家庭からでる使用後の不要となった包装容器など(特定容器包装と定義されています)です。具体的に詳細に分類されたうえでそれぞれについて分別回収を基本としての流れです。缶類や瓶類にリサイクル、リユース対象とするものが多くスチール缶を例にとると、2013年度実績で92%という高いリサイクル率を達成し、年間で約80トンという報告もされています。ただこれらはいずれも分別回収が前提であるため、開始当初は混乱も見られました。昨今ようやく習慣化され定着しつつあるといえるのかもしれません。いずれにしてもこのような分別回収から行われているリサイクルやリユースさらにリデュースがすべて末端である一般消費者の意識に大きく関わっているという事に変わりはなく、常日頃から環境を意識して生活していくことが大切です。