食品包装のあれこれ
6月 3, 2022

適材適所として活用されている機能性包装材

プラスチック包装材には機能性包装材が多数存在し、それぞれが有する機能を最大限活かす使い方がされ、逆に適当な素材が無い場合は開発されていくというのが現代と言えるかもしれません。機能性包装材と言われる機能には、ガス遮断性と言われるものや耐熱性、透明性、耐摩耗性、香気遮断性などがあり、それら優れた機能を複数有する素材が数多く開発されています。

ガス遮断性や香気遮断性に優れたエチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)と言われる素材は、ガス置換包装といった外気を不活性ガスに置換した包装材として活用されています。アクリル酸系樹脂を塗布したフィルムは、ガス遮断性に優れているうえ耐熱性も良好なことから透明レトルト包装材として活用されています。

その他、シリカやアルミナを蒸着したフィルムは容器のバリアー層に使われ、アルミ蒸着したフィルムは紫外線などの遮断に優れていることからスナックやアイスクリームなどに使われています。