食品包装のあれこれ
9月 19, 2019

アクティブバリア包材開発経緯

包装材料自体が酸素吸収機能をもつアクティブバリア包材としては、米国の製缶メーカーが最初に開発した製品でしたが、実用化には至りませんでした。以降、アクティブバリア包材の開発は進展せず、20世紀後半になって人工血液の開発研究を行っていた米国の企業が、コバルト系の有機金属錯体をシランに用いてシリカ担体に固定化したタイプの脱酸素剤を発表しました。容器への適用形態はガラスびん用キャップのライナーで、びんビールの溶存酸素の低減に効果があるとの発表でした。その後、酸素吸収性キャップライナーの開発をキャップメーカーと共同で行い、米国ビール企業のビールびんの王冠に採用されたこともあります。一方、フランスの企業でも同様時期に、PET、MXD6ナイロン、ナフテン酸コバルトのブレンド系で、ナフテン酸コバルトの触媒機能によるMXD6ナイロンの酸化反応を利用したタイプのシステムを開発しています。このシステムは飲料用PETボトルとして検討されましたが、ブレンド系のため透明性に問題ありとして実用化に至りませんでした。我が国においては、同じような時期に発表された、トレイとして実用化された還元鉄粉を樹脂に練り込んだタイプのものが最初です。現在では、無機系、有機系の各種タイプのものが開発・実用化されています。

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